美容コラム

老化現象が進むにつれて起こる肌の変化

25歳がお肌の曲がり角という言葉を聞きますが、
私たち人間の肌は平均で25歳をピークに
徐々に老化が進んでいくことからこのような言葉が使われています。

新しい細胞は20歳までは増殖するものの、
それ以降は徐々に減少していくため、
その減少スピードが肌老化進行のスピードと比例していきます。

老化した肌はくすみ、小じわ、たるみ、
シミ、シワ、毛穴の開きなど様々なお悩みが目立ってきます。

このような肌老化を進行させる原因は
外的要因・内的要因どちらともがあり、
生活習慣の改善や正しいスキンケアを知ることで
進行を遅らせることができます。

まずは肌の構造や肌老化の原因を理解し、
ご自身の肌に足りてないものは何なのか、知っていきましょう。

肌の構造を理解しよう!

人間の皮膚は大きく分けて

外側から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。



老化によって現れる肌悩みは、

この3層のどこで起こるかを理解すると

正しいスキンケアが行いやすいです。



・表皮

脳神経と同じ外胚葉由来していることから

皮膚のトラブルは精神状態と深く関わっているとも言われています。



厚さは0.2mmほどで健康な肌は常にターンオーバーを繰り返しています。



・真皮

表皮の下にあるのが、

真皮であり皮膚の90%を占める厚さを持っています。



肌の張りや弾力を左右するコラーゲン、

エラスチンといった線維芽細胞が存在しています。



・皮下組織

1番下に存在する皮下組織は大部分が脂肪細胞でできています。



毛細血管や動脈、静脈が通っており、

肌に栄養を届けたり老廃物を運び出しています。



とても薄い皮膚ですが、

3層それぞれが役割を果たすことで、

肌老化の進行を遅らせることができます。



このような構造を理解し、

正しいアプローチをしていきましょう。

老化に伴う肌の変化

老化が進行すると、

どんな変化が肌に現れるでしょうか。



まず、皮膚表面の変化としては、

皮脂腺や汗腺の機能が低下し、

皮脂膜がつくられにくくなります。



皮脂膜がつくられにくくなることで、

バリア機能も低下しやすくなります。



表皮に現れる変化としては、

毛細血管からの栄養分が届きづらくなり、

老廃物の排泄作用も衰えます。



そしてターンオーバーが乱れ、

角質層が厚く硬くなります。



また、皮脂膜の減少で乾燥もしやすいです。



真皮層では老化が進むと

コラーゲンやエラスチンといった

線維芽細胞の衰えによる保水能力が下がります。



そうすると、肌のくすみや乾燥が目立ちはじめます。



真皮層の老化が進むと、

張りや弾力性も失われ、

シワやたるみが目立つようにもなります。



一般のスキンケア商品で真皮層まで到達するものは少ないです。



コラーゲンやエラスチンを増殖させるスキンケア商品を選んだり、

表皮の角質層を緩めるピーリングを行うなどして、

化粧品の浸透しやすい若々しい肌を保ちましょう!

皮膚老化の原因

肌の老化の原因は主に加齢と

紫外線や活性酸素などの

環境因子によってもたらされています。



加齢に伴う老化は自然老化と呼び、

紫外線を浴びて老化が進行することを光老化と呼びます。



加齢に伴う自然老化の進行速度は人それぞれで、

肌の特性や環境によって左右されます。



一方で光老化は

年齢を問わず紫外線を浴びることにより

老化を促進してしまいます。



肌老化の80%がこの光老化によるものと言われています。



紫外線を浴びることは

体内に活性酸素を増やすことになります。



活性酸素が増えると細胞が

老化し肌トラブルを引き起こします。



また、体のサビと言われる過酸化脂質を増加させ、

ガンや糖尿病などの生活習慣病を誘発しやすくなります。



ほとんどの肌トラブルの一因になる紫外線なので、

天候や季節に関わらず、日焼け止めを塗って過ごしましょう。



老化に伴い起こる肌の変化は様々ですが、

肌老化の進行速度を遅めるために、

毎日のスキンケアで効果的に予防することが大切です。

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