頭皮のきめの粗さに、ハリのなさ、透明性に欠けた表面や赤みなど、
そのような頭皮の状態で髪の毛環境が左右されます。
元気に生えない髪の毛は、細毛で頭皮自体が固い状態で、
皮脂酸化物が毛穴部分を埋め、毛根が塞がっています。
この皮脂こそが、頭皮の乾燥の原因と言えます。
皮膚の乾燥が急に進むと、肌機能で皮膚を守ろうと皮脂が分泌します。
皆さんは汚れと考えてシャンプーで脂を流しますが、 そうすることによってさらに皮脂を分泌します。
この状態が数日続くと皮脂が酸化して頭皮が炎症してしまいます。
この状態が長く続いてしまえば、毛穴は皮脂に塞がれてしまいます。
この皮脂が頭皮を乾燥させる原因になるわけです。
頭皮は常在菌が生育していて、普段はバランス良く生育しています。
いざバランスが崩れると、皮脂が増え、
その皮脂をエサにマラセチア菌が増殖します。
頭皮の炎症はさらに悪化し、
皮膚はマラセチア菌を排除しようと表皮を剥がします。
これが皆さんを悩ますフケになります。
頭皮の乾燥防止には、
抜け毛対策に最も重要なシャンプーが最善策と言われています。
髪の毛は何よりも皮脂の分泌が多いので、
頭皮を清潔にするためにも毎日のシャンプーが大切です。
いったいいつシャンプーをすればベストなのでしょうか?
おすすめは就眠前です。
理由は、1日の汚れや疲れを流せる上、
睡眠中は頭皮や髪の毛の再生時間であるからです。
シャンプー選びは、敏感な頭皮に直接触れるところから、
「洗浄成分」で選ぶようにしたいものです。
1.高級アルコール系
2.せっけん系
3.アミノ酸系
さて、どれを選んだよいでしょうか?
安くて洗浄パワーを重視するならば、高級アルコール系シャンプーです。
ドラッグストアの店先で安売りしているもので、泡立ちが良く、
汚れの落ちもいいのですが、刺激性は強く、保湿面で劣ります。
成分表にラウリル硫酸○○○、オレフィン○○と表示ものが、高級アルコール系です。
せっけん系シャンプーは、配合成分が少ない分、身体に優しいシャンプー。
アミノ酸系シャンプーは、髪の毛や頭皮にも優しく、
汚れや皮脂もしっかり落としてくれるので、アミノ酸系がおすすめです。
成分表に
ココイルメチルタウリン○○、ラウロイルメチルタウリン○○と表示されたものが、
アミノ酸系です。
頭皮に良い3種類の配合成分をご紹介いたします。
・頭皮環境を整えるフルボ酸
家庭菜園をする方ならば、ご存じのフルボ酸。
肥料内に含まれており、野菜を甘くて美味しいものにする成分です。
もちろん野菜に良い成分なのですから、頭皮に吸収されやすい成分になります。
・保湿性のあるベントナイト
化粧品などいろいろな分野で使用されています。
シャンプーでは吸着性能が高く、頭皮の汚れが良く落ちるので、頭皮の保湿には優れものです。
・マコモの発酵エキス
イネ科のマコモから取ったエキスで、浄化能力が優れ、
汚れの再付着も防止する効果も高いものです。
以上の3つの成分は頭皮に優れた成分で、
シャンプーを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
髪の毛のケアでまず考えなければならないのは頭皮の状態で、
特に乾燥に気をつけなければいけません。
そして、頭皮ケアで大切なことに、シャンプー選びがあります。
総合的にはアミノ酸系シャンプーがおすすめですが、
配合成分の中でも洗浄成分に気をつけてください。