生理前や妊娠、出産といった大きな変化だけではなく
日常生活のストレスでも変化する女性ホルモンとお肌は、
切っても切れない関係性がありますね。
生理が近づいたり、疲れてくると肌がどんよりくすむだけではなく、
肌荒れしてしまうという方も多いのではないでしょうか?
なぜそうなってしまうのか、その理由を探ってみましょう。
実は、私たち女性は女性ホルモンと男性ホルモンの両方を持っています。
割合が6対4と女性ホルモンが多い割合になっています。
対して、男性は9対1で男性ホルモンを多く持っています。
割合が6対4のため、女性の方がホルモンバランスが崩れやすく、
結果的に肌トラブルにも直結しやすくなっています。
「ホルモンバランスが崩れてしまって肌が荒れた」とよく聞くのも納得ですね。
生理前になると、エストロゲン(卵胞ホルモン)が減り、プロゲステロン(黄体ホルモン)が多くなります。
プロゲステロンが皮脂を増やしやすく、皮脂バランスが崩れて毛穴詰まりやニキビの原因になります。
皮脂バランスが崩れることで、肌の天然バリアも皮脂バランスとともに不安定になり、敏感になりやすい時期でもあります。
生理前は、新しいスキンケアを試すなど刺激になる事は避けて、優しい洗顔をする集中週間にすることをオススメします。
お顔剃りや過度な日焼けも避けるほうがベターです。
逆に、生理が終わった後の1週間は、エストロゲンが多くなります。
肌のバリア機能が高まり、キメが整いやすくなる時期になります。
肌のハリツヤの元であるコラーゲンの生成も促すため、
肌の調子が良いと感じる方も多いのではないでしょうか。
生理が終わった1週間が、お肌の生まれ変わり週間として特別なケアをしましょう。
エステサロンでのケアや、ハーブピーリングといった角質ケアなどは
特にターンオーバーが活性化されるため、生理後がオススメです。
2つの女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」は肌に大きく関係しますが、
一生のうちに分泌するのはティースプーン1杯ほどと、とてもわずかです。
年齢とともに分泌は減り、20代後半がピークと言われています。
その後減少していき、特に閉経前後には激減していくもので増やすことはできません。
閉経して急にシミやたるみで悩む方がいるのも、女性ホルモンが大きく関わっています。
増やすことはできませんが、【補う】【コントロール】することで
ホルモンバランスを整えることはできますよ。
女性ホルモンに似た働きをする「大豆イソフラボン」を、日々の食事で摂取することもおすすめです。
豆乳や豆腐、大豆は、腸内細菌によって分解することでエストロゲンと似た働きをし、ハリのある肌へと導きます。
腸内細菌で分解する必要があるので、発酵により吸収率が上がっている納豆やお味噌が特におすすめですよ。
ただし、注意が必要なのは不規則な生活習慣です。
不規則な食事や運動・睡眠不足は、ホルモンバランスが崩れやすく、肌荒れも引き起こしやすくなります。
★三食バランスの良い食事を心がける
パンよりはご飯。
食事の順番は
野菜→お肉・魚→ごはん
と、野菜から摂るようにするなど小さな工夫の癖をつけてみてくださいね。
★運動不足を放置しない
運動が忙しくて難しい…という方は、
歯磨きの時に、背伸びするだけの簡単ふくらはぎストレッチを20回してみましょう。
第二の心臓とも呼ばれる全身のポンプ役のふくらはぎを動かすことで、全身の血液循環が良くなり肌のコラーゲン生成も促してくれますよ。
★睡眠前のスマホをやめる
睡眠時間が長くゆっくり取れない方は特に、睡眠前のブルーライトを避けましょう。
スマホは枕元に置かず、定位置を決めて手元から離してベットに入るようにするだけでも、睡眠の質が向上しますよ。
生活習慣を整えながら、女性ホルモンを上手く活用してスキンケアをしてきましょう。