ビタミンが健康維持や美容に良いことは知っている女性も多いでしょう。
特に、メラニンの生成を抑制したり、
コラーゲンの産生を活性化したりするビタミンCの働きはよく知られています。
一方、意外と知られていないのが
ビタミンB2も美容に欠かせない栄養素ということではないでしょうか。
ビタミンCばかりが注目される傾向がありますが、
実は、ビタミンB2もCに負けず劣らず美容に良い効果が期待できる成分です。
ここでは、ビタミンB2にはどんな効果があるのか、
どんな食材に含まれているのかを説明します。
上手に摂りいれることで、年齢を感じさせないつやつやのお肌になりましょう。
ビタミンにはさまざまな種類があります。
水に溶ける水溶性のものと
油に溶ける脂溶性のものに分類され、その数の計は13種類です。
そのうち、たとえばビタミンAやCは単体ですが、
ビタミンBはB1やB2など複数が所属するグループとなっています。
これは、ビタミンBが発見された当初は、
複数の栄養を1つの成分と考えていたためです。
その後の研究で複数の種類があることが分かり、
同じビタミンBグループとして1や2をつけて
区別するようにしたという経緯があります。
ビタミンB群に属する栄養素は、体内で補酵素として働きます。
補酵素とは、「酵素」の働きをサポートする成分のこと。
酵素は、体内で食べたものの分解や消化、代謝などの働きをするものです。
酵素だけでは働けないことが多く、
スムーズな分解や消化、代謝のためには補酵素を摂する必要があります。
ビタミンB2には、主にたんぱく質、炭水化物、
脂質を分解してエネルギーに変えるという大きな働きがあります。
健康であることは、美しくあるための基本です。
エネルギー代謝に深く関わるビタミンB2は、
美容のために欠かすことができません。
そのほか、皮膚や粘膜を正常に保つ働きや
新陳代謝の促進、脂肪燃焼にも関わります。
このように、ビタミンB2はなめらかで瑞々しい肌を
維持するために大きな役割を果たす栄養素なのです。
ビタミンB2が不足すると、
肌が荒れたりニキビができやすくなったりします。
また、口内炎や口角炎、舌炎などの炎症もできやすくなるでしょう。
保湿ケアをしても肌荒れが治らないというときは、
ビタミンB2を意識して摂ってみると良くなる可能性があります。
ビタミンB2が多く含まれている食品には、以下のようなものがあります。
・鶏肉や豚肉、牛肉などのレバー
・うなぎ
・卵
・納豆
・乳製品
・豆類
・緑黄色野菜
ビタミンB群は水溶性です。
そのため、水に溶けやすく、
調理しているときに失われたり
煮汁に流れでてしまったりします。
洗うときは時間をあまりかけないようにすることが必要です。
煮込み料理などにするときは、
煮汁も残さず飲むようにすれば無駄なく摂取できるでしょう。
光で分解する性質もあるため、食材を保管する際は注意が必要です。
脂っこいものや甘いものを食べ過ぎたり
アルコールを飲みすぎたりすると、代謝するために
ビタミンB2が大量に使われて不足しやすくなります。
しっかり摂ったつもりでも
足りていないということもよくあるため、
意識的に摂取するようにしましょう。
食事だけでは必要な量のビタミンB2を摂取できないときは、
サプリメントを活用するのもおすすめです。
なお、ビタミンのなかには摂りすぎると
健康に害がでるとされるものもあります。
しかし、ビタミンB2は水溶性のため、
摂りすぎた分は尿として排出されます。
尿が濃い黄色やオレンジになることがありますが、
これはビタミンB2の色がそのまま出ているもの。
心配することはありません。